2019年春に世界最長フライトでニューヨークを往復した際の帰国フライトです。ニューヨークからシンガポールまでの世界最長フライト、SQ21便(搭乗記はこちら)、は定刻17時10分にシンガポールに到着します。帰国のためのフライトは、到着した日の深夜発便でもよかったのですが、値段の関係で次の日の13時55分発(SQ634便)を選択しました。乗り継ぎは20時間45分あります。シンガポール・チャンギ国際空港は空港内にも宿泊施設がありますし、ラウンジも24時間営業ですので、寝る場所には特に困りませんが、せっかくなので市内で一泊してついでに観光してきました。荷物は羽田まで預けましたので、シンガポールではピックアップ不要です。機内持ち込み荷物だけで身軽に市内をまわれます。
大きな荷物は持たずに身軽に市内へ
ホテルへ
電車で市内へ出ます。スーツケースは羽田で回収ですので、機内持ち込み用のリュックサックだけで身軽に移動できます。一泊分の着替えを機内持ち込み荷物に入れておくことだけ覚えておく必要があります。
ホテルはMRT南北線(赤い線)のNovena駅付近に取りました。Novena駅はショッピング街で有名なオーチャード・ロードの最寄り駅であるOrchard駅から二駅です。
チェックインを済ませてから夕食にします。Novena駅近くのフードコートで炒飯にしました。
ベイエリアの夜景
夜のマリーナベイサンズに出かけてみます。近くから見ても迫力があります。対岸にあるマーライオンあたりから見るとよりきれいに見えると思います。マリーナベイサンズのダウンタウンと反対側にあるガーデンズバイザベイ(Gardens by the Bay)から見るのもきれいです。また、ガーデンズバイザベイ自体の夜景もきれいでおすすめです。
ダウンタウンの夜景も見ごたえがあります。いつかマリーナベイサンズのホテル内から眺めてみたいものです。
夜のマリーナベイサンズの中。思ったよりもにぎわっています。
翌朝、オーチャードロードへ
翌朝、晩御飯を食べたフードコートにYa Kunカヤトーストがあったのでこれを朝ごはんにします。カヤトーストはシンガポールやマレー半島先端部で朝食としてよく食べられている料理で、カリカリに焼いたトーストにカヤジャムを塗ったものです。カヤジャムはココナッツミルクと砂糖と卵でできています。お土産として購入できますが、機内持ち込みはできないですので、必ず預けましょう。今回のように、荷物を預けたままですと買えないのでご注意。
Ya Kunカヤトーストはカヤトーストの人気チェーン店で、市内にもあちこちありますし、チャンギ空港にもあります。飲み物とセットで5シンガポールドル(~400円)程度です。ホームページはこちら(英語のみ)。
飛行機は14時前発ですので、午前中はショッピング街で有名なオーチャード・ロード付近を歩き回っていました。
オーチャードロードの一画にラッキープラザというショッピングセンターがあります。高級品店が多く小奇麗なシンガポールにおいて、アジアのごちゃごちゃ感を感じられてます。中にはSIMカード屋やお土産店、両替店などといった、旅行者向けの店から、洋服屋やドラッグストア、よくわからない干物を売る店などのローカル向けな店までいろいろ入っています。フードコートもあります。在シンガポールフィリピン人コミュニティの中心になっているそうです。
そうこうしていると時間が無くなってきたので、空港へ向かいます。
チャンギ・トランジット・プリビレッジ
少し脱線しますが、今回のようにシンガポール航空でシンガポールを経由する旅程を予約している場合、チャンギ・トランジット・プリビレッジというプログラムが利用できます(最近までチャンギトランジットプログラムという名称でした)。シンガポールで乗り継ぎする乗客は、往路または復路のどちらか1回、空港内で利用可能な20シンガポールドル(約1600円)相当のバウチャー(商品券)をもらえます。バウチャーは制限エリア内のiShop Changi collection centerで受け取れます。パスポートとe-ticketを持っていきましょう。場所が若干わかりにくいですので、そのうち解説記事を作ろうと思っています。チャンギ・トランジット・プリビレッジの詳細はこちら。
このバウチャーはアンバサダー・トランジット・ラウンジの利用(2時間)にも使用できます。このラウンジにはシャワーがあります。記事では触れていませんでしたが、私はSQ22(シンガポール→ニューヨーク)の搭乗前にシャワーを浴びるのに使いました。
SQ22の搭乗記はこちら。
worldwideharikov.hatenablog.com
シンガポール・チャンギ空港にはシャワーを浴びれる場所が少ないですので、知っておくと便利です。
SQ634便(シンガポール→羽田)搭乗記
搭乗便基本情報
- 運航会社: シンガポール航空(SQ)
- 便名: SQ634
- 出発: シンガポール(SIN) 13:55
- 到着: 羽田(HND) 21:50
- 所要時間: 6時間55分
- 区間基本マイル: 3312マイル
- 機材: B777-300ER(ボーイング)
- 搭乗クラス: プレミアムエコノミー
- 搭乗時期: 2019年春
第3ターミナルA12ゲートから出発
帰国フライトのSQ634便は第3ターミナルのA12ゲートからの出発です。シンガポール・チャンギ空港はゲート前に保安検査があり、これを通過するとゲートによってはお手洗いもありませんので要注意です。
搭乗機はスターアライアンスの特別塗装機でした。機材は行きのSQ639と同じB777-300ER(ボーイング)です。ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス仕様です。搭乗クラスはプレミアムエコノミーで、全席翼の上にあります。
座席の前後間隔(シートピッチ)は96.5センチで、ANAのプレミアムエコノミーのシートピッチ(約97センチ)とほぼ同じです。エコノミーよりも余裕はありますが、通路に面していない席から通路に出る際は若干苦労します。シートの幅は最大49.5センチです。エコノミーと比較すると1席分横幅に余裕があります。普通に座って隣の人と腕があたるようなことはありませんでした。SQ639の搭乗記はこちら。
worldwideharikov.hatenablog.com
焼きそば再び
プレミアムエコノミーでは飲み物のメニューにシャンパンがあります。離陸直後にナッツとともにいただきます。
離陸2時間後ごろに機内食が出ます。シンガポール時間で16時、日本時間で17時ごろですので、昼食にも夕食にも中途半端な時間になります。日本線では和食も選べますが、SQ22(シンガポール→ニューアーク)でも選んだ焼きそばを再び選びました。いや、結構おいしいんですよ、これ。ただ、麺+パン+マカロニという炭水化物ごり押しメニューになっているところがつらい。
昼行便なのでアイスも出ます。機内食はこの一度だけです。羽田到着が22時前ですので、帰宅に時間がかかる場合は羽田到着後に晩御飯を食べている余裕はないかもしれません。シンガポールでの昼食を早めにとって、これを晩御飯とするほうがよさそうです。
帰国
夜の羽田に帰ってきました。世界最長フライトの後ですので、7時間程度のフライトなんてあっという間に思えます。ニューヨークで預けた荷物とも2日ぶりに再会です。21時間も空港に置きっぱなしにしてロストしないところがさすがのチャンギ空港です。
羽田空港は自動化ゲートの登録をしていると、飛行機を降りてから税関通過まで、荷物の出方次第ではありますが、30分もかかりません。入国審査が混んでいてもすぐに入国できます。自動化ゲートの登録は出発時にもできますし、羽田でなく成田でもできますので、よく海外に行かれる方は一度登録してみると良いと思います。出入国の判子はゲート通過後にゲート近くの事務所に行くと押してもらえます。自動化ゲートに関して、詳しくはこちら。
まとめ(感想)
世界最長フライトであるSQ21便でシンガポールに到着、21時間の乗り継ぎ待ちの後、SQ634便を利用して羽田に帰国しました。乗り継ぎ時間はうまく利用すると最小限の荷物で街中へ観光に行けます。乗り継ぎ時間が長い便のほうが、値段も安いことが多いですので、機会がありましたら利用してみると良いと思います。ただ、シンガポールの場合は空港内でも丸一日過ごせるほど施設が充実していますので、空港内で過ごすのでも問題ないと思います。SQ634便はシンガポールを14時ごろ出発のため、機内食が中途半端な時間に出てきます。羽田到着後、移動で時間がない場合はシンガポールで早めの昼食をとって、機内食を晩御飯とするほうがよさそうです。以上、SQ634便の搭乗記でした。