飛行機だけじゃない!セントマーチン島観光情報とバスの使い方

 2019年春にカリブ海のセントマーチン(シントマールテン)島を旅行しました。セントマーチン島は南側がオランダ領、北側がフランス領になっています。飛行機が低空飛行するマホビ ーチが有名ですが、セントマーチン島にはそれ以外にも見どころが多くあります。この記事ではオランダ側の首府があるフィリップスブルグとフランス側の首府があるマリゴの観光情報を解説します。また、島内を安値で移動できるバスについても解説します。

セントマーチン島の概要

 セントマーチン島はカリブ海リーワード諸島北部に位置する約88 km2の島です(参考に山手線の内側の面積が約63 km2)。日本との時差は13時間です。日本のパスポートの場合、30日以内の滞在であれば渡航にビザ等は不要です。島はオランダ領とフランス領に分かれており、オランダ側はシントマールテン、フランス側はサンマルタンと呼ばれています。現地ではそれぞれダッチサイド、フレンチサイドと言います。国境にはモニュメントがあるだけで行き来は自由で、パスポートも不要です。国境というよりも県境のようなイメージです。ただし、生活のスタイルは両サイドで全く異なっています。例えば、オランダ側では米ドルが流通していますが、フランス側はユーロが流通しています。祝日も異なるようです。携帯の電波も異なっていますし、電源プラグも両サイドで違うようです。

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バスから撮ったのでぶれていますが、国境にはこんなかんじのモニュメントがあります。

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この道路に至っては道路の左側がフランス領、右側がオランダ領です。
 オランダ側の首府はフィリップスブルグ(Philipsburg)、フランス側の首都はマリゴ(Marigot)です。島内の観光スポットはたくさんありますが、マホビーチを除くとこの二ヶ所がメインになると思います。マホビーチについてはこちら。

worldwideharikov.hatenablog.com

フィリップスブルグ

 オランダ側の首府です。大型クルーズ船が寄港する港があり、観光客向けのお土産屋などが多くあります。ローカルな雰囲気は少なく小奇麗な観光地の雰囲気です。

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街中はこんな感じです。お店が多く賑わっているのはフロントストリート(Voorstraat)を中心にしたエリアです。お土産屋も多くあります。マホビーチやマリゴ、空港にはあまりお土産屋がないので、買うものがあるならここでそろえるほうが良いでしょう。

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小さな小道の上には傘が通りに並んでいました。

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海側へ抜ける小道にはヤシの木の並びの中に噴水があり、とてもきれいな場所です。

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海も透明度が高くきれいです。町の中心部はどこでも写真映えします。

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こんな感じで露店もありました。

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 フィリップスブルグはクルーズ船の寄港地になっており、クルーズ船が停泊している時は特に賑わうようです。一方でクルーズ船がいないとお店も休業していることもあるそうです。

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なぜかスターウォーズの博物館があります。

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屋根にパイナップルが乗っかっている裁判所。

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きれいな街ですが、2017年のハリケーンの被害の影響がまだ残っている場所もあります。

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 滞在した日はちょうど春のカーニバルの時期だったようで、メインストリートでパレードがやっていました。

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こんな感じで踊っている人もいました。昼頃から日暮れごろまでやっていたようです。
 注意点は、パレードがあると道路が封鎖されて大渋滞が起きます。フィリップスブルグからマホビーチまでは基本的に1本しか道がないので、パレードで道が封鎖されるとマホとフィリップスブルグの行き来は困難になります。実際私はホテルのあるマホビーチに戻ろうとしたとき、この渋滞のためバスもタクシーも見つからず、結局1時間半ほどさまよいました。

 カーニバルのスケジュールは、滞在当時は見つけられませんでしたが、例えば

【ST. MAARTEN CARNIVAL】Welcome to Paradise | 2019

から調べられそうです。

マリゴ


 フランス側の首府です。フィリップスブルグとは異なり、ローカルな感じがする落ち着いた雰囲気の町です。美食の町としても有名で、おいしいフランス料理の店も多いそうです。

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街並みはこんな感じ。フィリップスブルグのような派手さはなく、田舎の小さな町の雰囲気です。

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フレンチサイドでの通貨はユーロです。値段もユーロで書かれています。ただ、米ドルも利用可能でした。

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マリゴからは船でイギリス領のアンギラ (Anguilla)に渡れます。セントマーチン島と組み合わせると、一気に三カ国回れます。

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マリゴの町のそばの高台にフォートルイスという、ルイ16世の時代の砦跡があります。

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十字架の横の階段から登れます。

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頂上にはフランスの国旗がたなびいています。

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大砲も置いてあります。

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フォートルイスからはマリゴの町が一望できます。

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マリゴはヨットハーバーにもなっており、たくさんのヨットが係留されています。

島内の公共交通手段

島内の公共交通手段はバスかタクシーです。

バス

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 島内にはいくつかのバス路線があります。観光客が主に使う路線はフィリップスブルグ―マリゴ間とフィリップスブルグ―マホ間です。行先はフロントにプレートが掲示されています。ただ、運転手がめんどくさがって変えていないときもあるので、要注意です(そのせいで乗り間違えて島を一周してしまいました)。フィリップスブルグ―マリゴ間は写真のようなマイクロバスの時もありますが、

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基本的にはこんな感じのバンです。一般車との見分け方はナンバープレートの文字で、バスの場合はナンバープレートに「BUS」や「B」と入っています。バス停はなく、時刻表もありません。通りがかった時に手を挙げると止まってくれます。降りるときは“stop please”というと止めてくれます。運賃は2ドル払えば問題ないです(厳密には区間によって1ドル~2ドルのようですが、観光客には判断不能です・・・)。

 私が確認できたバス路線は以下の通りです。

  • フィリップスブルグ(Philipsburg, PH burg)―マリゴ(Marigot)
  • フィリップスブルグ―マホ(Maho)
  • フィリップスブルグ―セントペーター(St. Peter)
  • フィリップスブルグ―フレンチクォーター(French Quarter, FQ)
  • マリゴ―グランカーズ(Grand-Case)―フレンチクォーター

バス停がないのでどこでバスを待てばよいかは難しいです。滞在中に私がバスに乗れた地点を地図で示しておきます。マホビーチの場合はバスはソネスタマホビーチの前、カジノの横あたりで折り返します。ソネスタの隣のRoyal Islander Club La Plageの前あたりで待っているといつか来ます。のんびり待ちましょう。

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フィリップスブルグの場合は写真のようなバス停が一ヶ所はあることを確認しましたが、基本的に降りた場所周辺で待つのが無難でしょう。バス停の位置は地図参照。

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マリゴにはバスターミナルがあります。ここで待つと良いでしょう。マリゴのバスターミナルからはフィリップスブルグだけでなくフレンチクォーター行きのバスも出ますので、行先には要注意です。

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マホからマリゴに行く場合は途中で乗り換える必要があります。乗り換え地点は地図参照。こんな感じの場所です。google mapを見ながら近づいて来たらstop please と言って止めてもらいましょう。あとはいつ来るかわからないマリゴ行きバスをのんびり待ちましょう。

 マホ―フィリップスブルグのバスは空港前を通ります。空港からバスでの移動にチャレンジしたい場合はエアポートロード上で待つと良いでしょう。いつ来るかはわかりませんが。

タクシー

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 見た目はバスと変わりませんが、ナンバープレートに「TAXI」と入っています。フィリップスブルグ―マホ間で25ドル、マホ―プリンセスジュリアナ国際空港間で10ドルでした。バスのほうが圧倒的に安いです。空港からマホビーチまでは歩けない距離ではないですが、歩道がないのでタクシーが無難です。

セントマーチン島のガイドブック

 セントマーチン島に関しては、現地在住の日本人の方が書かれたガイドブックがあります。現地の最新情報が詳しく書かれていますのでおすすめです。

また、地球の歩き方(キューバ バハマ ジャマイカ カリブの島々)にも数ページですが説明があります。カリブ海地域の他の島についても簡単ですが説明があるので、カリブ海を周遊したい場合には参考になると思います。

まとめ

 セントマーチン島のフィリップスブルグとマリゴの観光情報と、バスの使い方をまとめました。マホビーチの飛行機が有名ですが、オランダ領とフランス領で異なる文化を楽しめる珍しい島でもあります。また、海がきれいなのでスキューバダイビングなどのマリンスポーツも有名です。現地ツアーなども多数あります。マホビーチの飛行機目当てで来た方も、少し足をのばしてみると良いと思います。以上、セントマーチン島の観光情報でした。

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