2017年夏にマレーシアのクアラルンプールに旅行しました。利用したのはANAのNH885便で、羽田を深夜に出発し、クアラルンプールに翌朝到着します。今回はビジネスクラスがプレミアムエコノミーと同じくらいの値段で売られていたので利用してみました。ANAの羽田―クアラルンプール線のビジネスクラスのシートには、フルフラットになるANAビジネススタッガードが導入されています。飛行時間も結構あるので、ビジネスクラスの体験にはちょうど良いです。
食事は朝食のみで、離陸後の食事はありません。軽食の注文は可能です。朝食は出発5時間後くらい(日本時間で朝4時半ごろ)に出てくるので、ラウンジでがっつり食べて、機内では寝ることに集中するのがよいでしょう。夜のANAラウンジは結構混雑しますので、シャワーを使いたい場合は早めに到着することをお勧めします。今回は2時間30分待ちでした。
NH885便(羽田→クアラルンプール)搭乗記
搭乗便基本情報
- 運航会社: ANA(NH)
- 便名: NH885
- 出発: 羽田(HND) 23:30
- 到着: クアラルンプール(KUL) 6:00+1
- 所要時間: 7時間30分
- 区間基本マイル: 3338マイル
- 機材: B787-9(ボーイング)
- 搭乗クラス: ビジネス
- 搭乗時期: 2017年夏
夜の羽田空港
20時前に空港に到着しました。出発3時間半前とかなり早い到着ですが、羽田の深夜便を利用する場合、家で食事やお風呂を済ませてからぎりぎりに到着するよりも、早めについて荷物を預けてしまい、ラウンジで夕食を取ってシャワーを浴びて搭乗するほうがのんびりできます。特にANA便の場合はチェックインカウンターがほぼ常に空いているので、早めに到着してもチェックインができます。
今回は安売りされていたビジネスクラスを利用します。あとで紹介しますが、プレミアムエコノミーの最安値とほとんど同じくらいの値段で買えたのでかなりお得でした。
羽田空港国際線の優先保安検査場はビジネスクラスに搭乗する場合だけでは利用できません。搭乗する飛行機の運航会社の上級会員である必要があります。今回はANAの上級会員資格(プラチナ)でANA便利用のため、優先保安検査場が利用できます。ANAの上級会員でも搭乗が他社運航便(例えばシンガポール航空とか)の場合は利用できません。実際に利用できなかったときの搭乗記がこちら。
worldwideharikov.hatenablog.com
ラウンジで晩御飯
10分程度で保安検査と出国審査を抜け、110番搭乗口近くのラウンジへ。この時間のラウンジはかなり混雑します。シャワーを使う場合はラウンジに入る時に予約しちゃいましょう。このときは2時間30分ほど待ちました。搭乗3時間前に来ていたのにぎりぎりでした。
シャワーを待つ間にご飯にします。ANAのカレーはいつでもおいしい。成田のANAラウンジと違って自分でご飯とルーの量を調整できるのがうれしいです。
そして出発前恒例のうどん。これもいつもおいしくいただきます。機内食は朝食のみですし、機内では寝る時間を長くしたほうが良いので、ラウンジでしっかり晩御飯にしておいたほうが良いです。
デザートに杏仁豆腐とクッキー、リンツのチョコレートです。リンツのチョコレートはほどよい甘さで食べると幸せな気分になります。その辺で売っているチョコレートとは比べ物にならないほどおいしいです。ヤフーショッピングで250g入りが2000円ちょっとで売っていました。下の画像をクリックするとヤフーショッピングのページに飛びます。
<広告> リンツ チョコレート(ヤフーショッピングLindt公式サイト)
2時間半待ってようやくシャワールームへ
みんな考えることは同じなので、夜のANAラウンジのシャワールームは特に混雑します。確実に利用したいならなるべく早めに来るべきですね。出発時刻1時間前になってようやく順番が回ってきました。
タオルや歯ブラシなどのアメニティはそろっています。
シャンプーやコンディショナー、ボディソープも置いてあります(2年前なので、メーカーは変わっているかもしれません)。必要なものは着替えだけです。機内持ち込み荷物に入れるのを忘れないようにしましょう。
ANAビジネススタッガード
シャワーを出るころには搭乗時刻が迫っていました。この日は北京空港が濃霧のため閉鎖されていたようで、北京便の遅延がすごいことになっていました。
NH885便は定刻通り、107番ゲートから出発でした。
いつもは右側ですが、今回は左側です。
機材はボーイング社のB787-9型機。ANAのB787-9のビジネスクラスのシートはすべてANAビジネススタッガードです。1-2-1の座席配置で横方向に互い違いに配置されており、すべての座席から通路に直接アクセスできます。
座席は窓側6Kを指定しました。前後には窓3つ分ほどのスペースがあります。また、通路からは横方向に1席分距離があるので個室感が増しています。
座席横にイヤホンジャックや電源、モニターのコントローラがあります。写真では影になっていて見えていませんが、座席左手に座席のコントローラがあり、座席をフルフラットにできます。
モニターの大きさは18インチ(約46センチ)もあります。
モニターの下はこんな感じになっており、座席をフルフラットにした後はこの部分に足が入ることになります。
座席から前を見るとこんな感じ。まわりの人はほとんど気になりません。
食事は基本的に到着前のみ
深夜0時前、滑走路へ向かいます。離陸後のサービスは基本的になく、CAさんが飲み物といっしょにおつまみを持って座席を回っていました。アラカルトメニューについては注文可能なようですが、翌朝のことを考えると寝ておいたほうが良いでしょう。ちょっとだけお酒を飲んですぐに寝ることにしました。
出発からおよそ5時間後、日本時間の朝4時半ごろに朝食が来ます。和食を選びました。機内食とは思えないほどおいしくて驚いた記憶があります。
食後にレモンティーをいただきました。その後、クアラルンプールに現地時間朝6時に到着しました。クアラルンプールの日の出は年間を通して7時ごろですので、NH885便の到着時はまだ真っ暗です。
ANAクアラルンプール線のセール運賃
ANAの東京―クアラルンプール線のビジネスクラスは毎年6月ごろに安売りされています。今回のチケットもそのセールで購入したもので、運賃の詳細は以下の通りでした。
予約クラスP、マイル積算70%
運賃(118000円)+サーチャージ(3000円)+税金等(7770円)
合計128770円
獲得プレミアムポイント:7808pp(往復)
2019年9月現在だと、プレミアムエコノミーのセール運賃(予約クラスN)でも113000円+サーチャージと諸税ですので、かなりお得でした。今回の搭乗記は2017年夏の搭乗時のもので、2017年6月ごろに購入しましたが、2019年の夏の便も、6月ごろに同様のセールが行われていました。それなりに飛行時間もありますので、ANAのフルフラットビジネスクラスを体験するにはお手頃だと思います。pp単価(1プレミアムポイントを得るためにかかる費用)は10円を余裕で超えるので、マイル修行には不向きでしょう。
まとめ(感想)
ANAのセールで買った羽田深夜便のビジネスクラスでクアラルンプールへ行きました。7時間程度の所要時間で実質寝られるのは4時間ちょっとですが、横になれると体への負担がとても少なく済みます。ANAの東京ークアラルンプール線は所要時間がそれなりにあり、安い運賃が定期的に出るので、ANAのビジネスクラスを体験するのにおススメです。快適すぎるので、気をつけないとエコノミークラスに乗れなくなりそうですが。
NH885便は羽田深夜発ですので、仕事終わりに空港へ行き、ラウンジでシャワーと夕食を済ませ、機内で寝て朝から観光とすると、時間が有効に使えます。弾丸旅行にもおすすめな便です。ラウンジは混雑するので、特にシャワーを確実に利用したい場合は要注意です。以上、NH885便ビジネスクラスの搭乗記でした。