壁にぴったりついた座席で香港へ。NH809(成田→香港)エコノミークラス搭乗記

 2019年夏に香港・マカオへ旅行に行きました。ちょうど香港の民主化デモが激化する直前でした。香港まではANAのNH809便(成田→香港)のエコノミークラスを利用しました。朝成田を出発して香港には昼過ぎに到着します。香港までの所要時間は4時間40分、西行きですので偏西風の強い時期だと5時間ほどかかります。座席はエコノミークラス最後部で、壁にぴったりついた座席でした。しまった!リクライニングできない!と思っていましたが、実は座席自体が前にせり出す形でリクライニングできます。ただ、そのことに気が付いたのは帰国してからでした。

NH809便(成田→香港)搭乗記

搭乗便基本情報

  • 運航会社:ANA(NH)
  • 便名: NH809
  • 出発: 成田(NRT) 10:00
  • 到着: 香港(HKG) 13:40
  • 所要時間: 4時間40分
  • 区間基本マイル: 1823マイル
  • 機材: B767-300ER(ボーイング)
  • 搭乗クラス: エコノミー
  • 搭乗時期: 2019年夏

ラウンジで朝からカレー

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 出発前はANAラウンジでカレーとかき揚げそばの朝ごはんにします。午前出発の国際線を利用するときはいつもラウンジで朝ごはんにしています。朝から食べ過ぎな気がします。NH809便を利用する場合、ANAラウンジはビジネスクラスで搭乗するか、上級会員資格(プラチナメンバー、ダイヤモンドメンバー、スーパーフライヤーズメンバーなど)保持でエコノミークラスに搭乗する際に利用できます。

エアージャパンとのコードシェア便

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 NH809便はエアージャパン運航便で、エアージャパン便名ではNQ809便です。エアージャパンはもともとワールドエアネットワークという国際チャーター便を運航する航空会社でしたが、現在はANAのアジア・リゾート路線や貨物便を運航しています。サービス内容や機材塗装、客室乗務員の制服などもANAと同じなので、何も言われなければ気が付きません。一応ANAとは別にホームページもあります

www.air-japan.co.jp

が、予約や時刻表を選ぶとANAのホームページに飛ぶようになっています。おそらくエアージャパン便名(NQ)で航空券を発券することはできないと思います。

壁にぴったりついた座席

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ANAホームページ、機種・シートマップ(https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/departure/inflight/seatmap/detail/b767_300er.html)より

  今回の機材はボーイング社のB767-300ER。エコノミークラスの座席配置は2ー3ー2です。窓側が2列なので個人的には好きな機材です。ANAのB767-300ERには202席仕様と214席仕様の二種類の座席配置がありますが、今回搭乗するのは202席仕様のほうです。214席仕様はものすごく古い機材で、モニターがタッチパネルに対応していません。ほとんど絶滅しているのではないかと思います。

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こちらが今回の搭乗機です。

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座席はエコノミークラス最後尾窓際。壁にぴったりついた座席です。全く座席を倒せない席、というわけではなく、この機材のシートは座席面が前にせり出す形でリクライニングします(Fixed Back Shellスタイル)。座席自体は倒れないので、後ろに人がいても気にせずリクライニングを使うことができます。ただ、これを知らないとなかなかリクライニングができません。私は帰国するまでそのことを忘れていたので(帰国後座席を調べていて思い出しました)、今回は往復ともにリクライニングを使いませんでした。ちなみに同じ座席がANAのB777-300ER型機のうちエコノミークラスの座席が2ー4ー3配列のもので使われています。

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他の座席も壁にぴったりくっついていますが、リクライニングは可能です。左側最後尾の席には窓がないことに注意が必要です。

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足元はこんな感じ。カバン(長さ40 cm)がちょうど入るくらいのスペース+前の座席の下のスペースが利用できます。シートピッチは31インチ(約79cm)で、ANAのB787-8型機と同じです。

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シートモニターはこんな感じ。日本語と英語以外にもフランス語、ドイツ語、中国語が選べます。リモコンがモニター横についているためか、モニターが小さく感じますが、カタログ上はB787-8のシートモニターと同じサイズ(9インチ)です。USBポートもあります。

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テーブルをしまっている状態でもドリンクホルダーが使えます。足元にコンセントもあるようですが、見つけられませんでした。

機内食で再びカレー

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ほぼ定刻で成田を出発します。フライングホヌがいました。2号機です。

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離陸直後は雲が多かったですが、次第に晴れてきました。関西空港が見えています。

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出発から2時間ほどで機内食が出てきました。エコノミークラスの最後尾だったので少し遅かったですが、前のほうだともっと早く出てくるはずです。メインは「富山県産白海老出汁カレー」か「ビーフシチュー&とろとろ玉子のオムライス」の選択でした。後者は食べたことがあったので、カレーにしてしまいました。朝ごはんもANAラウンジカレーだったにもかかわらず。。。おいしいのですが、ちょっと重たい感じでした。そのほかのメニューは

  • 前菜:ヘルシーサラダ ほぐし鶏 和風ジュレ イタリアンパセリ
  • サラダ:ミックスリーフ/イタリアンドレッシング
  • クラッカー
  • チーズクリーム
  • ハーゲンダッツアイスクリーム

です。前菜がサラダでそれとは別にサラダがあるという不思議メニュー。

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機内食が終わると室内の電気を暗くしていました。ただ、窓の日よけを開けたままの人が多く、真っ暗にはなりませんでした。

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到着直前、香港空港混雑のため上空で待機となりました。香港航空のA330型機も旋回していました。

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20分ほど上空で待機した後、着陸します。

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 およそ20分遅れで香港空港に到着しました。春に世界最長フライト(シンガポール→ニューヨーク線、搭乗記はこちら)を経験していたので、4時間程度のフライトだと一瞬でした。香港の入国手続きにはさほど時間がかからないので、到着後30分程度で荷物を回収して制限エリア外に出られます。

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まとめ(感想)

 成田から香港までNH809便をエコノミークラスで利用しました。午前に成田を出発し、14時前に香港に到着する便です。座席はエコノミークラス最後部ですぐ後ろが壁という席でしたが、リクライニングはできるはずです。4時間程度のフライトですが、ちゃんと機内食がデザート付きで出てきます。春に乗ったデルタ航空のニューヨーク―セントマーチン線は同じくらいの飛行時間ですがエコノミーだと機内食は出てこないです。これと比較すると日系キャリアのサービスはやはり優秀だと思えます。
 NH809便と折り返しのNH810便は香港での政情不安に伴う旅客減少のため、12月から2020年3月末まで年末年始を除いて運休となります。2020年3月末以降のスケジュールは出ていませんが、羽田増便のために成田便を減便するとの報道があるので、3月以降も運休のままかもしれません。ANAの東京―香港便は18時ごろ成田を出発するNH811便や、羽田を9時ごろに出発するNH859便、羽田深夜便(午前1時ごろ出発)のNH821便などもありますが、NH809便が一番利用しやすい時間だったので残念です。以上、NH809便エコノミークラス搭乗記でした。

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