香港空港を出発する便を運航する多くの航空会社はインタウンチェックインに対応しています。これは、飛行機の出発前日または当日に香港市内のエアポートエクスプレスの駅で飛行機のチェックインと荷物の預け入れできるサービスです。利用条件は空港までエアポートエクスプレスを利用することだけです。インタウンチェックインを利用すると、香港出発日の朝にホテルをチェックアウトした後、インタウンチェックインで大きな荷物を預けてしまい、身軽に市内観光をしてから空港へ行く、ということができ、時間と体力を有効活用できます。この香港のインタウンチェックインについて解説します。
インタウンチェックインの場所と条件
場所
インタウンチェックインはエアポートエクスプレスの以下の駅で可能です。
- 中環(香港)駅
- 九龍駅
これ以外の駅や地下鉄の駅ではできませんのでご注意ください。
利用条件
航空会社がインタウンチェックインに対応している必要があります。対応航空会社はこちらに載っています(リンク先のPlease click here for the contact numbers of airlines providing an In-town Check-in service.のhereからリストのページに飛べます)。
2019年11月現在、日本行直行便を就航させている航空会社だと、
- ANA(NH, NQ)
- JAL(JL)
- キャセイパシフィック(CX)
- 香港航空(HX)
- 香港ドラゴン(キャセイドラゴン)航空(KA)
- 香港エクスプレス(UO)
が対応しており、
- ピーチ(MM)
- ジェットスタージャパン(GK)
は非対応です。
次に、インタウンチェックインをするためにはエアポートエクスプレスの香港空港までの切符が必要です。もしエアポートエクスプレス以外の方法で香港空港まで行く場合はエアポートエクスプレスの運賃(中環駅からで115香港ドル、九龍駅からで105香港ドル)が無駄になります。
チェックイン可能時間
航空会社によります。日本発着便のある航空会社は以下の通り。
- ANA：5時30分～出発90分前(NH822便(香港深夜発)の場合は前日からチェックイン可能)
- JAL：6時～出発90分前
- キャセイパシフィック航空：出発1日前から90分前まで
- キャセイドラゴン航空：出発1日前から90分前まで
- 香港航空：出発1日前から90分前までで、5時30分から当日最終便の出発90分前まで (注: 団体運賃、航空業界・旅行会社用の割引運賃で発券された航空券ではインタウンチェックイン不可)
- 香港エクスプレス：出発の1日前から出発時刻の90分前
なお、エアポートエクスプレスの運航時間外は利用不可な模様です。
実際にやってみた
2019年7月に香港・マカオへ旅行した際の帰国時にエアポートエクスプレスの中環(香港)駅で利用しました。このときの利用便はANAのNH822便(香港1:00発、羽田行)です。ANA便は出発当日のみインタウンチェックイン利用可能ですが、香港深夜発のNH822便利用の場合は前日でもチェックインが可能になります。NH822便の搭乗記はこちら。
worldwideharikov.hatenablog.com
中環駅のインタウンチェックインは、国際金融センターのショッピングモール(IFC mall)のメインエントランス付近(1階、地図中の飛行機のマークの部分)にあります。
中国語では「市區預辦登機」となります。案内に従えば多少無駄に上下移動するかもしれませんが、たどり着けると思います。路面電車の停留所から移動する場合は迷いやすいので注意が必要です。
こんな感じの吹き抜けのエリアです。ここに券売機と改札があります(写真中央部)。飛行機の運航情報もここで確認できます(写真左手)。エアポートエクスプレスの乗り場はこの下になります。
まずは券売機で空港までのチケットを買います。オクトパスカードも利用可能です。オクトパスカードは香港の電子マネーで、PASMOやSuicaのようなものです。地下鉄の駅や空港、コンビニなどで購入できます。オクトパスカードを利用する場合はそのまま改札に向かいます。中環駅から空港までの運賃は115香港ドルで、オクトパスカードだと110香港ドル(～1600円程度)になります。
改札口は中央にあります。ここで先ほど購入した切符を通します。オクトパスカードの場合はこの改札を通過する際に料金が引かれますが、代わりにエアポートエクスプレスに乗る時には引かれません。改札の先には空港のようなチェックインカウンターが並んでいるので、自分の乗る航空会社のカウンターでチェックインします。ANAは入って左奥です。
あとは地下にある駅から電車に乗るだけです。荷物を預けてすぐに乗る必要はなく、空港で飛行機に間に合えばいつでも大丈夫です。出発日の朝に先に荷物を預けてしまい、市内を観光してから空港へ向かうという使い方ができてとても便利です。
まとめ
香港空港出発便の大半で利用可能なインタウンチェックインについてまとめてみました。外国だと、空港でも3時間前までチェックインができないことが多く、コインロッカーも日本のように多くはないので、大きな荷物を持ったまま観光に出ざる負えないことがあります。ホテルに預けるのもホテルまで戻る必要があり、面倒です。インタウンチェックインを利用すると、大きな荷物なしで観光を楽しむことができます。また、インタウンチェックインはあまり混雑していることがないので、空港でチェックインや荷物預けのために長い列に並ぶ必要もありません。ラウンジ利用資格のある方の場合、航空券が手に入るので早めに出国してラウンジでのんびりするという使い方もできます。とても便利なサービスですので、うまく利用して香港観光を楽しんでください。以上、香港インタウンチェックインのまとめでした。
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