搭乗率は20%くらい?コロナ禍中の日本発国際線SQ637(成田→シンガポール)エコノミークラス搭乗記

 2022年春に久しぶりに海外出張が入り、国際線を利用しました。最後に国際線を利用したのは2020年の初めごろだったので、2年以上ぶりです。目的地はウィーンです。コロナの流行前であればヨーロッパ直行便を使うところですが、ヨーロッパ行きはコロナに加えてウクライナ侵攻の影響もあり、便数も少なく値段もコロナ前の倍以上する状況でした。そこで、選択肢も多く値段も安かったシンガポール経由のシンガポール航空を利用しました。

 シンガポール航空は何度か利用していますが、エコノミークラスで利用するのは久しぶりでした。成田空港は日本の入国制限の厳しさのために国際線が復旧しておらず、閑散としていました。SQ637便はB787-10での運航でしたが、エコノミークラスは1列あたり1人いないくらいの乗客しか乗っていませんでした。おかげで快適なフライトでした。サービスはコロナ前と比較するとやや簡略化されている印象でした。

シンガポール航空の簡単な紹介

 シンガポール航空(SQ)は、シンガポール・チャンギ国際空港を拠点とするシンガポールのフラッグキャリアです。サービス水準が高いことで有名で、スカイトラックスのベストエアライン賞で常に上位にランクインしています。国際線のみの運航のため、コロナ禍の影響を大きく受けていましたが、シンガポールでの入国制限の緩和に伴い回復しつつあるようです。日本には東京羽田、東京成田、中部国際、関西国際、福岡に定期便で乗りいれています。スターアライアンスに所属しているので、申請すると搭乗でANAマイルがたまりますし、ANAのマイルで特典航空券を発券できます。ただし、最新機材のビジネスやファーストクラスについてはシンガポール航空のマイルでしか特典航空券を発券できないようになっています。2022年現在、世界最長路線であるシンガポール―ニューヨーク線を運行しています。シンガポール航空のホームページはこちら。

https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/home#/book/bookflight

SQ637便(成田→シンガポール)搭乗記

搭乗便基本情報

  • 運航会社: シンガポール航空(SQ)
  • 便名: SQ637
  • 出発: 成田(NRT) 11:10
  • 到着: シンガポール(SIN) 17:20
  • 所要時間: 7時間10分
  • 区間基本マイル: 3312マイル
  • 機材: B787-10(ボーイング)
  • 搭乗クラス: エコノミー
  • 搭乗時期: 2022年春

チェックイン

閑散とした成田空港

相変わらず閑散とした成田空港。チェックインは出発3時間前から可能です。これより早く来てもカウンターが開いていないので注意が必要です。

チェックインカウンター

今回はANAの最上級会員であるダイヤモンド会員でしたが、ANA以外のスターアライアンス運航便での待遇はプラチナ会員やスーパーフライヤーズ会員とさほど違いはありません。

Zカウンター

Zカウンターも閉まっています。ただ、開いていたとしても今回は利用できません。というのも、Zカウンターの利用条件には“ANA運航便を利用する場合“という条件が付いているためです。

www.ana.co.jp

優先保安検査場

ちなみに優先保安検査場(プライオリティレーン)については、

成田空港第1ターミナル南ウイングより出発する他社便をご搭乗の際にも、ご利用いただけます。(ANAホームページより)

とのことなので、ANAでダイヤモンド、プラチナ、スーパーフライヤーズ会員の場合はANA運航便でなくても利用可能です。ただし現在は閉鎖中。

人気のない制限エリア

 無事にチェックインが終わったので、出国します。Gold Trackが使えますが、人がいなさ過ぎて普通の保安検査場を使うのと特に差はでません。

待ち時間なく出国します。出国後のエリアは人がいません。店も閉まっています。

椅子も使い放題状態。

どこもこんな感じ。人気がない。出発便の近くだけわずかに人がいる、という感じ。

ANAスイートラウンジ入口

今回はANAダイヤモンド会員なので、ANAスイートラウンジが利用できます。最高でした。ラウンジのレビューはこちら。

worldwideharikov.hatenablog.com

約8年ぶりのシンガポール航空エコノミークラス

 スイートラウンジを堪能してから搭乗口へ。シンガポール航空はシンガポール―ニューアーク線など、何度か利用しているのですが、プレミアムエコノミーでの搭乗ばかりだったので、エコノミークラスでの搭乗は実は約8年ぶりです。シンガポール―ニューアーク線の搭乗記はこちら

worldwideharikov.hatenablog.com

worldwideharikov.hatenablog.com

機材

機材はB787-10型機。エコノミークラス301席、ビジネスクラス36席の合計337席の機材です。B787-10型機はANAでもおなじみのB787型機の長胴型機材で、シンガポール航空が世界で最初に運航しました。日本の航空会社だとANAが国際線に2機導入しています。

エコノミークラスのシートは3-3-3の配置です。

こんな感じで、進行方向右側(HJK列)の最後尾2列のみが2席となっています。この座席、シートマップでは離れているように見えますが、実際には通路側に寄っています。今回はその手前の席が自席になります。隣は不在でしたので、この1列を占有できました。

座るとこんな感じ。前の座席と膝の間にはそれなりのスペースがありますが、窓側から通路側に出ようとすると通路側の人に出てもらう必要はありそうです。座ってる分には特に窮屈ではなかったです。

足元前側にユニバーサルタイプの電源。

フットレストはありません。個人的にはあるほうが嬉しいのですが。

モニターは11.6インチ。タッチパネル式。モニターの下にはUSB電源やスマートフォンを入れるポケットが付いています。カップホルダーがテーブルとは別についている点が個人的には好きです。

カップホルダー使用中はこんな感じ。

テーブルはこんな感じ。多少前後に動きます。

折りたたんで出てくる左側のスライドを開けると鏡があります。これは他社ではあまり見ない仕様に思います。

機内食は品数が少し減った?

 いよいよ出発します。空席が目立ちます。見える範囲だと20%程度くらいの搭乗率。

安全ビデオは前回乗った時と変わらず。

フライングホヌがそろって駐機していました。

離陸。ちょっと雲が多め。

出発から1時間弱で機内食。ちょうどお昼時です。メニューはペンネパスタか焼き鳥丼の選択で、パスタにしました。昔はサラダかフルーツが入った小鉢が付いていたように思います。コロナ禍の影響でコストカットしているのかもしれません。ちなみに機内食はこの1回のみでしたが、乗務員さんに頼めばスナックはもらえるようです。

機内食のメニューはスマートフォンのアプリから確認するようになっており、一応機内wifiと接続することでアクセスは可能みたいです。ただ、私の場合はこの接続があまりうまく行きませんでした。

離陸から4時間ほど経過。機内の明かりが抑えられていました。

機内ではテレビの放送が見れました。録画ではなく衛星放送を受信しているようです。

機内のアメニティ

 こちらも機内食同様、昔に比べると簡略化されているように思えます(それでもほかの航空会社と同程度以上ですが)。座席には枕と毛布が置いてあります。

イヤホンはこんな感じで配られます。必要ならもらいましょう。持ち帰り可。ANAの国内線で配られるものよりはよさそうでした。通常のイヤホンであれば自前のものをシートに刺して使うことはできます。

お手洗いには歯ブラシが置いてありました。昔は靴下や歯ブラシが入った袋をもらえたりしていたのですが、こちらもコロナの影響か、簡略化されているようです。

あっという間にシンガポールに到着

そんなこんなであっという間にシンガポールに近づいてきました。

東南アジアっぽい雰囲気。マレーシア側から着陸します。

着陸。シンガポール航空のB737型機がいました。シンガポール航空は2021年1月に子会社のシルクエア―を併合したことで、小型機の運用が始まっています。シルクエア―には以前乗ったことがあり、その時の搭乗記はこちら。

worldwideharikov.hatenablog.com

日本だとシンガポール―広島線に就航していました。

シンガポールに到着。外国の空港についてボーディングブリッジを渡った後の何とも言えない異国の空気が感じられる瞬間が最高です。

せっかくなので入国してみた

 乗り継ぎまで時間があったので入国してみました。シンガポールはすでにほとんどの制限を緩和しており、ワクチン接種済みであれば検査も必要ありません。今回の最終目的地であるウィーンも、ワクチン接種済みであれば検査等は不要なので、シンガポールに入国しても特に問題はありません。逆に帰国時は入国してしまうとシンガポールで陰性証明を取る必要が出てくる可能性があったので、入国しませんでした。

 入国時に記入していた書類はこちらから電子申請できるようになっています。

https://eservices.ica.gov.sg/sgarrivalcard/

 出発エリアに来てみました。成田とは大違いでかなり人が戻っています。それでも昔よりは少なめに感じます。

ジュエルも見てきました。こちらも結構人がいました。

スポンサーリンク

 

まとめ(感想)

 コロナ禍以降はじめて国際線を成田からシンガポールまで利用しました。日本の出入国規制の影響で乗客数は少なく、おかげで快適でした。機内食などのサービスの内容はコロナ前と比較してやや簡略化されているように感じました。また、チャンギ空港の賑わいと成田の閑散とした空気のギャップが印象的でした。2022年9月7日からはワクチン3回接種済みで入国時のコロナ陰性証明が不要になるので、より海外には行きやすくなると思います。これでもう少し成田も賑わいが戻ってくると良いのですが、海外からのインバウンドの制限が解除されないと厳しいかもしれません。以上、SQ637便の搭乗レビューでした。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク