2022年春にシンガポール航空を利用してウィーンまで行きました。今回は帰国フライトの第2区間(フランクフルト→シンガポール)に利用したシンガポール航空SQ25便の搭乗記です。所要時間は12時間20分、距離は6387マイルで、東京からだとシカゴやパリ、ロンドンまでとほぼ同じ距離です。機材は総2階建ての超大型機A380型機です。日本ではまだ入国制限があった時代でしたが、エコノミークラスはざっと見る感じ8割近く埋まっていて衝撃を受けました。エンジンを4つ持つ大型機ですが、機内での騒音は比較的小さく、快適に過ごせ、到着後もそれほど疲労を感じませんでした。出発後と到着前の二回の機内食に加えて、簡単な軽食を注文可能でした。
SQ25便(フランクフルト→シンガポール)搭乗記
搭乗便基本情報
- 運航会社: シンガポール航空(SQ)
- 便名: SQ25
- 出発: フランクフルト(FRA) 12:30
- 到着: シンガポール(SIN) 6:50
- 所要時間: 12時間20分
- 区間基本マイル: 6387マイル
- 機材: A380-800(エアバス)
- 搭乗クラス: エコノミー
- 搭乗時期: 2022年春
超大型機A380
今回利用した便の機材はエアバスA380-800型機で、総階建て、エンジン4つを持つ世界最大の旅客機です。シンガポール航空の機材の場合、座席は471席あります。大きすぎるために就航可能な空港が限られることや、燃費の問題からコロナ禍によって絶滅しそうでしたが、2023年現在ではいろいろな事情により運航が増加しつつある機材です。シンガポール航空はA380型機のローンチカスタマーで、世界最初の機材を2007年に受領しています。
日本だとANAがホノルル線専用機材として導入しているほか、中東系の航空会社が時々日本線に導入していることがあります。
2階席利用者とは別れて搭乗
搭乗します。今回利用するSQ25便はニューヨーク(JFK)出発、フランクフルト経由のシンガポール行きです。フランクフルトから搭乗する人に加えて、ニューヨークからの利用客もいます。
機内に階段もありますが、基本的に2階席には直接搭乗橋がつながるようになっていて、2階席の利用者(スイートクラス、ビジネスクラス)は直接2階席に乗り込めるようになっています。
外から見るとこんな感じ
エコノミーでも余裕のある作り
今回はエコノミークラスの最後尾を利用します。この座席、後ろに壁がなく、これまでに見たことのないレイアウトでした。残念ながら無限にリクライニングできるわけではありません。
エコノミークラスの座席配置は3-4-3
2階席がある分、他の機材と比較して窓際に余裕があります。
参考にB787-10の機内。比較するとA380の窓側座席と壁の間にはかなりスペースがあります。
座席の後ろには2階席への階段があります。ただし、飛行中に乗客が利用することはありません。
座席
座席はほかのシンガポール航空の機材とさほど変わりません。
USBコンセントや簡単な物置があって使いやすいです。テーブルとは別にカップホルダーもあります。座席下にはユニバーサルタイプのコンセントもあります。
安全のしおり
座席には枕と毛布が置かれています。
思っていた以上に静かな機内
出発します。A380であるにもかかわらず、座席はおおむね埋まっていました。
今回の旅程3回目のシンガポールツアー安全ビデオ。ドイツ語字幕付き。地上走行時の音は非常に小さく、動き出したことがわからないくらいでした。
フライトマップの機材も大きめ
離陸。この席からエンジンが見えるのは4発機ならでは。想像以上に静か。
機内食1回目
出発から1時間程度で機内食の時間。fish or chickenの選択で fishにしました。魚に乗っている赤いソースはサンバルソースというマレー系の辛味調味料
飲み物にはシンガポールスリングを選択。久しぶりに飲めて満足
今回の旅程の出発地、ウィーン上空を通過。
出発から2時間半ほど経過、外は明るいですが、機内は消灯されます。
トイレには歯ブラシが置いてありました。昔は座席に置いてあったのですが、少しサービスを簡略化したようです。
匂いにつられてちょっとした軽食
出発から7時間半ほど経過。飛行機はインド上空に到達。
周りでカップ麺をすする音が聞こえてきたので、つられて注文。トムヤムヌードルカレー味。辛い。ほかにもサンドイッチを食べている人もいました。こういうサービスをエコノミーでやっているのはさすがだと思います。
朝食
出発から10時間ほどが経過。マレー半島が見えてきました。
日が昇り始めます。
機内も朝モード
朝ごはんはアジアンヌードルを選択。よく考えたちょっと前にカップ麺食べたから違うのにすればよかった。左上の皿には元から何も入っておらず、少し寂しい。
到着。すっかり日が昇った後でした。
まとめ(感想)
シンガポール航空でフランクフルトからシンガポールまでエコノミークラスを利用しました。A380型機は想像していた以上に静かで快適でした。所要時間12時間越えのフライトですが、それほど疲れを感じませんでした。コロナ禍から完全に回復していない時期にもかかわらず、エコノミークラスの座席がかなり埋まっていたことも衝撃でした。A380型機は2023年現在復帰しつつあるとはいえ、そう長くは運航され続けないと予想されますので、乗ってみたい方は早めに乗っておくのがおすすめです。以上、SQ25便の搭乗記でした。