香港空港の乗り継ぎ時間でも大丈夫?忙しい人のためのマカオ観光ルート案

 マカオは香港空港から高速船やシャトルバスを利用して片道1~2時間ほどでたどり着けます。カジノで有名なマカオですが、ポルトガル領時代の建物が保存されており、街並みを観光しても十分楽しめます。いくつかの建物はマカオ歴史地区として世界遺産に登録されています。世界遺産に登録されている地区はそれほど広くないので、短時間でも主な観光スポットは見て回れます。今回は香港空港の乗り継ぎ待ち時間のような、短い時間でのマカオ観光ルートを考えてみます。なお、結論は「香港空港の乗り継ぎ時間でも回れるけど最低1泊くらいしたほうが楽しめる」です。

前提

 日本からの香港行は日本を朝10時前後に出発するとだいたい15時くらいに到着します。香港発のヨーロッパ行やオーストラリア行は香港を0時前後に出発します。そのため、15時半ごろに香港空港を出発、22時ごろに香港空港に戻る想定で考えてみます。香港空港からマカオ市内(マカオバスターミナル)までは港珠澳大橋シャトルバスを利用するとバスの乗り継ぎを含めておよそ2時間程度です。港珠澳大橋シャトルバスの利用方法はこちらで解説しています。

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 香珠澳大橋澳門口岸からマカオバスターミナル(Praca Ferreira Amaral)までは、101Xか102Xの路線バスを利用すると安く移動できます。路線バスの現在位置はマカオ交通局のホームページから検索できます。路線番号リスト(こちら)で101Xか102Xを選択すると、バスの現在地が表示されます。日本のバスのように正確な発車時刻はないので、早く来そうなのに乗ると良いでしょう。ただ、101Xはバスターミナルまで大回りするので、102Xのほうが早いかもしれません。 

 マカオのバスの解説はこちら。

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 この前提だと18時前にマカオバスターミナル着、20時ごろマカオバスターミナル発で観光できそうですので、滞在可能時間は2時間程度です。この2時間で回る行程を考えてみます。

2時間でマカオ歴史地区を弾丸観光

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 まずはマカオバスターミナルからセナド広場(Largo do Senado, 議事亭前地)に向かいます。セナド広場はかつての議会前広場で、世界遺産を構成する一部です。徒歩10分程度でつきます。マカオの日没は、夏なら19時ごろ、冬なら17時ごろですので、どの季節でもホテルリスボアの夜景が行きか帰りのどちらかで楽しめそうです。

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 セナド広場からは歴史地区の中に入り、聖パウロ天主堂跡(Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo, 聖保祿大教堂遺址)を目指します。寄り道しなければ徒歩10分程度です。

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なお、セナド広場から聖パウロ天主堂跡までの道中付近には聖ドミニコ協会(Igreja de São Domingos, 玫瑰堂)や、

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大聖堂(カテドラル, Sé Catedral da Natividade de Nossa Senhora, 聖母誕辰主敎座堂)があります。マカオ歴史地区として世界遺産に登録されている建物群の一部で、見ごたえがあるので、ぜひ見ておきたいところです。

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 聖パウロ天主堂は1600年頃に建てられた教会で、当時はアジアで最大のカトリック教会でした。1835年に火災で焼失し、現在は前面のみが残っています。

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横から見るとこんな感じ。焼失していなければとても立派な協会だったことが想像できます。地元では大三巴牌坊と呼ばれており、マカオで最も有名な歴史的建造物です。

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ちなみに、世界遺産に登録されている建造物については、こんな感じで日本語の解説もあります。

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 聖パウロ天主堂跡のすぐそばにモンテの砦(Fortaleza do Monte, 大砲台)がありますが、19時に閉まってしまうので、今回の旅程の時間だと中には入れません。

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モンテの砦は高台にあるので、マカオの街並みが一望できます。グランドリスボアやマカオタワーが見えています。

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砦内にはマカオ博物館もあります。

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 帰りは来た道を戻ります。少し横道にそれるとこんな感じや、

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こんな感じのとてもローカルな雰囲気になるので、残り時間を見つつ寄り道しても良いでしょう。ただし、あまりメインストリートから外れすぎるのは避けたほうがよさそうです。

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 セナド広場からバスターミナルまで戻ります。戻ってくる時間ならリスボアカジノやグランドリスボアの夜景が楽しめると思います。もし時間があるならウィンマカオの噴水ショーを見ていくのも良いでしょう。1回3分、15分おきに行われています。マカオバスターミナルからウィンマカオへは、ホテルリスボアの東側の横断歩道を渡るか、地下駐車場を経由することで移動できます。

 地図にまとめるとこんな感じです。狭い範囲に見どころが集まっているので、短時間で観光するには都合が良いです。

半日以上あるならば

 2時間だとさすがにばたばたになってしまってもったいないですね。香港空港発を到着日の次の日の夜にするなど、乗り継ぎの際に1泊する旅程を取ると、さらにいろいろ回ることができます。

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セナド広場から南へ向かうと、中国で最初の西洋式劇場であるドン・ペドロ5世劇場(Dom Pedro V Theatre, 崗頂劇院)や、

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聖ローレンス教会(greja de São Lourenço, 聖老楞佐教堂)といった、有名な建物があります。どちらも世界遺産に登録されている建造物群の一部です。

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 さらに南へ向かうと、媽閣廟(Templo de A-Má)に出ます。

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媽閣廟は1488年に建てられた、マカオで最も古い中国寺院です。一説ではマカオの地名の由来になった寺院とされています。世界遺産に登録されている建造物群に含まれています。

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中国寺院おなじみのぐるぐる巻き線香もあります。セナド広場から媽閣廟までは徒歩で20分程度ですが、歴史地区を通るとアップダウンが結構あります。媽閣廟が歴史地区の南端になります。

 さらに時間があるならばカジノ巡りも面白いです。特に大型のカジノホテルにはショッピングセンターやフードコートなどが整備されており、カジノに行かなくても十分楽しめます。2019年に旅行した時にしたカジノ巡りについてはこちら。

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 今回紹介はしていないですが、タイパビレッジやコロアンビレッジなど、タイパ島、コロアネ島の中の昔からある地区を歩くのも楽しいと思います。

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まとめ

 マカオを短時間で楽しむ観光ルートを考えてみました。香港空港の乗り継ぎ時間の間で観光するのはバタバタしてしまいそうですが、乗り継ぎを1日取ってマカオで1泊すれば十分楽しめます。また、土曜日の朝日本を出発し、日曜日の夜日本に帰るような、弾丸旅行の旅行先としても良いと思います。日本から近く、香港までLCCを利用すれば航空券も安いですし、マカオ航空の直行便もありますので、一度行ってみて面白ければ少し長めの滞在予定で再訪してみるのも良いでしょう。以上、忙しい人のためのマカオ観光まとめでした。

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