ANAアップグレードポイントを使ってビジネスクラスに搭乗。NH209(成田→デュッセルドルフ)搭乗記

 2018年夏にANAのNH209便(成田→デュッセルドルフ)をビジネスクラスで利用しました。片道10時間越えの長距離ビジネスクラスはこれが初体験でした。今回のフライトはアップグレードポイントを使って事前にビジネスクラスへアップグレードしておきました。アップグレードポイントはANAの上級会員に対して、年間のANA便搭乗実績に応じて付与されるポイントで、座席のアップグレードやラウンジの利用に使えます。ANAの長距離線ビジネスクラスの座席にはフルフラットになるビジネススタッガードが採用されています。フルフラットのビジネスクラス座席はエコノミーやプレミアムエコノミーの座席とくらべものにならないほど到着後の疲労感が少ないです。

ANAのアップグレードポイント

 ANAのアップグレードポイントは、ANAの上級会員(ダイヤモンド、プラチナ、ブロンズ)に対して、ANA便利用実績に応じて付与されるポイントです。名前の通り、座席のアップグレードが主な使い道です。詳細はこちらにまとめています。

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 アップグレードポイントやマイルを利用した座席アップグレードだと、アップグレードできなくても座席自体はあるので、旅行ができなくなるわけでない分、座席が確保できないと旅行できない特典航空券と違って気が楽です。その一方で、アップグレード可能な予約クラスは値段が高いことが多いので、時期を選べるならアップグレードを狙うよりも安売りのビジネスクラスを狙ったほうが良いこともあります。今回は条件に合う便がこれしかなかったので少し高かったですがこの便を選びました。幸運にもアップグレードの空席があったので、即アップグレードできました。

NH209便(成田→デュッセルドルフ)ビジネスクラス搭乗記

搭乗便基本情報

  • 運航会社:ANA(NH)
  • 便名: NH209
  • 出発: 成田(NRT) 11:00
  • 到着: デュッセルドルフ(DUS) 16:00
  • 所要時間: 12時間
  • 区間基本マイル: 5959マイル
  • 機材: B787-9(ボーイング)
  • 搭乗クラス: ビジネス
  • 搭乗時期: 2018年夏

ANAビジネススタッガード

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デュッセルドルフはドイツ西部の都市で、ルール工業地帯の南西部にあたります。NH209便は定刻11時成田出発(当時)。成田発の数少ないヨーロッパ路線です。

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今回の搭乗機はB787-9(ボーイング)です。ANAのB787-9型機には二種類の座席レイアウトがありますが、今回はエコノミーで乗ったパリ線(NH215)と同じ215席仕様です。羽田―パリ線の搭乗記はこちら。

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ANAホームページ、機種・シートマップ(https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/departure/inflight/seatmap/detail/b787_9.html)より

ANAビジネススタッガードは、1-2-1の座席配列になっており、前後には1列ごとに互い違いの配置になっています。

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座席は通路側5Hです。通路側席ではありますが、窓側に座席はないのでちょっと遠いですが窓からの景色を楽しむことができます。

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座席周りはこんな感じ。モニターのリモコン、イヤホンジャック、USBポート、ユニバーサルタイプの電源がシートの横にあります。

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シートモニターは18インチの大型モニターです。エコノミークラス(9インチ)の4倍の大きさになります。

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出発前にウェルカムドリンクのサービスがあります。オレンジジュースをいただきました。

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離陸します。ここまで50分かかりました。成田は相変わらず離陸までの時間が長いです。

空の上でフレンチ

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 離陸後30分くらいで最初の食事が提供されます。ちゃんとテーブルクロスを敷いてくれます。洋食を選びました。洋食はANAシェフで構成されるTHE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)のうち、六本木のフレンチレストラン「Restaurant Ryuzu」とのコラボメニューでした。「Restaurant Ryuzu」のホームページはこちら

restaurant-ryuzu.com

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飲み物はシャンパンを選びました。

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コースが一品ずつ提供されます。まずはアミューズ。奥から「トマトのピクルスとチーズ ハーブオイル」、「エゴマのチーズスティック」、「チキンときのこのパテ」、です。

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続いてアペタイザーとスープ。アペタイザーは左が「海老と大根のラヴィオリ見立て 蜂蜜檸檬ドレッシング」、右が「鶏モモ肉のコンフィーの冷製 ピペラードを乗せて」。ラヴィオリ(Ravioli)は2枚のパスタ生地の間に食材を挟んだイタリア料理です。ここでは大根で海老を挟んでいて「ラヴィオリ見立て」としているのだと思います。コンフィ―(confit)は食材の風味をよくして保存性をよくする液体に浸して調理した食品の総称です。ピペラード(piperade)はピーマン、トマト、タマネギやニンニクをオリーブ油で炒め、エスプレット(唐辛子)を加えて煮たものです。スープはコーンスープ(ANAオリジナルメニュー)です。

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メインの「仔牛タンドロンのブレゼ バージンオリーブオイルの香るソースで」です。タンドロン(tendron)は牛のバラ肉の中央部のこと、ブレゼ(braiser)は蒸し煮という調理方法のことです。
 なお、メインディッシュにはこのほかに「オマール海老のムースを巻いたスズキ ブイヤベースソースで」または「焼きトウモロコシのキッシュ バジルの香る彩り野菜のサラダを添えて」を選ぶこともできます。

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最後にデザート。THE CONNOISSEURS のPierre Hermé Paris(ピエール・エルメ・パリ)とのコラボメニュー「エモーション アンヴィ」です。 中身はカシスの実入りコンポート、スミレ風味クレームプリーズ、スミレ風味バニラのマスカルポーネクリーム、カシスのジュレ、です。Pierre Hermé Parisのホームページはこちら。

www.pierreherme.co.jp

軽食を食べつつのんびり過ごす

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 1度目の食事が終わると離陸後2時間程度が経過していました。一度目の食事から二度目の食事までの間は軽食メニューが注文可能です。ハーゲンダッツのアイスも注文できました。写真を撮っていませんでしたが、座席はフルフラットにできます。食事のあとは消灯されているので、寝ても良いのですが、日本時間だとまだ昼過ぎですのであまり眠くはなりません。フルフラットにして横になってのんびり過ごします。

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離陸から8時間ほど経過。日本時間だと20時ごろとなりお腹がすいてきたので、軽食のラーメンを注文してみました。一風堂とコラボした、コク極まる味噌「大地」、です。バターもついてきます。

2度目の食事、そして着陸

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 離陸から10時間ほどが経過。二度目の機内食です。和食を選びました。メインが「伊佐木の香梅蒸し」、小鉢が「金星佐賀豚と茄子 胡瓜の葱塩浸し」です。

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二度目の機内食が終わるといよいよ着陸です。目的地「デュッセルドルフ」が見えてきました。そしてようやく眠くなってきます。

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デュッセルドルフに到着しました。あっという間の12時間でした。

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まとめ(感想)

 NH209便のビジネスクラスを利用しました。所要時間10時間を超える長距離線でのビジネスクラスは初でしたが、降りたときの疲労感がエコノミーやプレミアムエコノミーと全然違います。横になれるとこれほど楽だとは。。。これなら到着後すぐ仕事だとしても問題なさそうです。料理も機内食とは思えないほどおいしいです。ビジネスクラスに乗ることを目的に旅行をしても良いくらいでした。以上、NH209便ビジネスクラス搭乗記でした。

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