ANAの本拠地の一つである羽田空港の第2ターミナル国際線エリアの開業に合わせて新たに開設されたSuite Lounge に行ってみました。すでにある羽田空港第3ターミナルや成田空港のSuite Lounge と比較しても広く開放的なラウンジで、仮眠室やバーカウンター、オープンキッチンのダイニングエリアを備えています。もはやこのラウンジに行くことが旅行の目的になりそうなほど満足度のラウンジでした。2023年現在の情報になります。
羽田空港ANA 国際線Suite Lounge(第2ターミナル) 概要
ANA Suite Loungeは、ANAのダイヤモンド会員およびファーストクラス搭乗者向けのラウンジです。ファーストクラス搭乗者向けのラウンジであることもあり、サービス面はビジネスクラス搭乗者向けのラウンジであるANAラウンジよりもワンランク上になっています。羽田空港には第2ターミナル国際線エリアと第3ターミナル110番搭乗口付近にあります。第3ターミナルのANA Suite Loungeのレビューはこちら
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利用するための条件は以下の通りです。
- ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をファーストクラスで搭乗
- ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便を利用するANAダイヤモンドサービスメンバー
- ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便を利用する*ANA Million Miler Program 「Lounge Access Card」を持つ方
- 上記の方と同じ便に搭乗する同行者1名
- ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便を利用し、ANA Suite Loungeご利用券を持っている方
ANAラウンジは現在のところエコノミークラス利用かつ上級会員でない場合でも有料ラウンジサービスを利用すれば入場できる一方、ANA Suite Loungeにはそのような手段がありません。既存の条件はどれもかなり難しいです。限られた人しか入場できないため、混雑具合もANAラウンジより軽いです。加えて、条件を満たしていても2023年現在では第2ターミナル出発の路線に搭乗する際しか利用できません。2023年冬ダイヤにおける第2ターミナル出発の国際線はANA運航の以下の行き先の便のみです。
- 香港
- 台北/松山
- 上海/虹橋
- 深圳
- シンガポール
- シドニー
- パリ
- ロンドン
- フランクフルト
- ミュンヘン
- ホノルル
- バンクーバー
このうち、定常的にファーストクラスが設定されているのはロンドン線のみなため、現在のところステータスやラウンジ券なしでこのラウンジにアクセスするのは非常に困難です。
羽田空港国際線第2ターミナルANA Suite Lounge レビュー
保安検査場を抜けて右手にラウンジへのエスカレーターがあります。
エスカレーターを上るとラウンジ入口に到着
Suite Lounge は右手側。混雑時は正面のカウンターがANA Lounge専用となり、Suite Lounge の受付はこちら側のカウンターでします。
ラウンジは3階層に分かれています。それぞれ紹介します。
4Fラウンジエリア
受付のある階にあり、一番広いです。こんな感じの構造。
受付から続く竹のエリアを抜けると、
広めのソファーエリアがあります。
その奥がラウンジエリアのメインエリアになります。第3ターミナルのラウンジ比べてとにかく広くて開放的。
座席
入口側から見て左手にはソファを中心としたエリアがあります。複数人で利用するにはここがよさそうです。
奥には窓に面した一人用座席もあります。窓からは飛行機や滑走路が何とか見える感じ。
雑誌類やコピー機もこの一角にあります。
ラウンジ奥には一人掛けの椅子が並ぶエリアが広がっています。
中央部にあるオブジェを挟んで窓と反対側にも一人掛けの椅子が並んでいます。このラウンジの利用条件を考えると、おそらく全席埋まるようなことはないのではないかと思えるほどの座席数です。
ほとんどの座席には日本で使われているAタイプの電源と充電用USBポートがあります。
ラウンジ最奥の壁際には他よりもさらにふかふかそうな椅子が並んでいます。
ラウンジエリアの入口から見てすぐ右手側には軽食用のダイニングエリアがあります。温かい食事はありませんが、サラダやスイーツ、おにぎりやパン、飲み物各種が置いています。
ダイニングエリアの奥には椅子と机が並ぶエリアがあります。
このエリアの壁側には第3ターミナルのラウンジにもあった個室タイプのブースがいくつかあります。
中はこんな感じ。
テレビになる鏡も設置されています。
仮眠室
ラウンジ右奥に仮眠室があります。おそらく日本では初導入。
中はこんな感じ
個室ベッドみたいなブースと、
比較的オープンな感じのブースがあります。
どちらも利用の際にはヘッドカバーを使ってくださいとのこと
ブランケットの貸し出しもあります。
なお、ラウンジは24時間営業ではないので、ここで1泊することはできない点には注意が必要です。あくまで搭乗までの待ち時間での仮眠用です。
バーカウンター
ラウンジエリア中央部にはバーカウンターがあります。
ここではダイニングエリアにあるドリンク類以外にも様々な飲み物が提供されています。注文だけしてラウンジ内の他の席で楽しむことも可能です。
代表的なものがシャンパンを使ったオリジナルカクテル「Inspiration」
ノンアルコールのカクテルも提供されています。
メニューはこんな感じ。ダイニングエリアにおいてあるお酒(ワイン、シャンパン、日本酒、ウイスキー等)も注文できます。
ソフトドリンクのメニューはこんな感じ。ジュースに加えてコーヒー類も注文できます。
特にジュースはいい感じのホテルに併設されている喫茶店で1杯1000円くらいしそうな感じのものが出ていきます。これまでに飲んだことのないほど濃厚でした。一緒に出てくるクッキーやおつまみもとてもおいしいです。アルコールがダメな人でもぜひ立ち寄ってみてほしいです。
3Fダイニングエリア
入口左手にある階段またはエレベータで1階降りると、メインのダイニングエリアがあります。
オープンキッチンがあり、温かい料理に関してはここで注文するとその場で作ってくれます。
窓側の座席からは駐機場がよく見えます。
メニューは基本的に他のANA Suite Loungeと同様です。こちらは朝ごはん(和食)
朝の洋食はこんな感じ。和食もおいしいですが、これもおすすめ。オープンキッチンで作ってくれているのが見えます。
ちなみに、Suite Lounge で個人的におすすめなメニューがこのビーフバーガーです。
キッチンコーナー以外にも、4Fラウンジエリアにもあったビュッフェがあります。
パンやおにぎり等も完備
お酒やソフトドリンクもそろっています。
コーヒーや紅茶もあります。
4Fラウンジエリアにはなかったハーゲンダッツもあります。
2Fシャワー室
エレベータで2階に降りるとシャワールームがあります。受付は4階エレベータ前の端末でできます。
中身はほかのラウンジと同様。
シャワーはお湯が出てくるまで結構時間がかかります。あらかじめお湯を出しておいてから脱衣したほうが良いかもです。
シャンプーやボディソープも完備
タオルもありますし、
歯ブラシ等もそろっています。
まとめ
羽田空港第2ターミナル国際線にあるANA Suite Lounge をレビューしました。第3ターミナルのラウンジよりも広く解放感があってとても良いです。バーカウンターや仮眠室といった、これまでのラウンジにはなかった設備も追加されており、搭乗までの時間を快適に過ごせます。特にバーカウンターではお酒だけでなくノンアルコールドリンクやコーヒーも楽しめますので、お酒が苦手な方でもおすすめです。個人的には夜便の搭乗のために来て、ごはんを食べてシャワーを浴びてから搭乗までバーカウンターでのんびり楽しみ、機内では寝るだけというのは理想かなと思います。以上、羽田空港第2ターミナル国際線ANA Suite Loungeレビューでした。