2018年に2回(春と夏)、オーストリアのウィーンに行きました。ウィーン中心地は街並みのどこでも写真映えしてとても美しいです。加えて、中心地の狭い範囲内に多くの観光スポットがあります。全部回っていると全然時間が足りなくなります。そこで、ウィーン中心地を観光したときに行って良かったと思った観光スポットを5個だけ紹介しようと思います。当然ウィーンには今回挙げる場所以外にもたくさん見どころがあるので、時間があるなら合わせて観光すると最高です。
行って良かったウィーン中心地観光スポット5選
1. シュテファン大聖堂(Stephansdom)
シュテファン大聖堂はウィーンのシンボルとなっている大聖堂で、世界遺産に登録されています。12世紀半ばに建設されました。
内部はこんな感じ。柱や壁、天井の装飾が精巧で、実際見るととても迫力があります。
ガラス越しに光が入ってくると、神々しい雰囲気になります。
南北二つの尖塔には有料ですが登ることができます。北塔のほうがエレベータで登れるので楽です。塔の上からはウィーンの街が一望できます。また、大聖堂の外側の装飾を間近で見ることができます。
シュテファン大聖堂
HP(英語): https://www.stephanskirche.at/index.php
開館時間
月―土:6時―22時
日、祝日:7時―22時
料金:入るだけなら無料。身廊中央部や塔、宝物殿などは有料(各5~6€程度)。
注意事項:タンクトップや短いスカート、帽子はNGです。また、内部での飲食や電話も禁止です。
地図
2. 国立図書館大広間(Prunksaal der Österreichischen Nationalbibliothek)
元宮廷図書館の大広間(プルンクザール)。18世紀前半にホーフブルク王宮の一画に建設され、「世界で最も美しい図書館ホール」といわれています。巨大な本棚とフレスコ画が描かれた天井があるホールの雰囲気に圧倒されます。
見学スペース自体はそれほど広くないですが、見ごたえは十分です。
ゲームやファンタジーの世界の図書館のようです。
本棚の一部は隠し扉?になっていたりします。当時からこういう使い方をしていたのでしょうか。
国立図書館大広間
HP(英語): https://www.onb.ac.at/en/museums/state-hall
開館時間
10時―18時
木曜のみ10時―21時
10月から5月までは月曜休館
料金:大人8€、ほか家族料金などあり。詳細はこちら。
注意事項:入口はヨーゼフシュプラッツ(Josefsplatz)側です
地図
3. 楽友協会(Wiener Musikverein)
クラシック音楽関係者の団体である楽友協会の本部がある建物で19世紀末に完成したコンサートホール。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の本拠地です。日本だと年末年始にウィーン・フィル ニューイヤーコンサートがテレビで中継されますが、そのコンサートの会場になります。クラシック音楽にあまり興味がないとしても、ウィーンに来たなら一度はここでコンサートを聴いてみると良いと思います。
ニューイヤーコンサートが行われる黄金のホール(Goldener Saal)でのコンサートもあります。
黄金のホールの後ろ側。実際に行くとテレビで見るよりも演奏者が近くにいるように感じます。
一部のコンサートを除いて、チケットは楽友協会のホームページ
から予約できます。日本語にも対応しています。
こんな感じで飛行機の座席指定のように、座席表を見ながら座席を選ぶことができます。チケットを購入した後pdfのチケットがメールで送られてくるので、それを持って会場に行けばOKです。
pdfで送られてきたチケットはこんな感じ。
楽友協会
HP(日本語): https://www.musikverein.at/ja
料金:コンサートの種類や座席の種類によるが、少なくとも30~70€くらい。立ち見席にすればもっと安く済みます。
注意事項:演奏中の写真撮影や録音は禁止。一応ドレスコードがあるが、ラフな格好の人もそれなりにいる。観光客向けのコンサート(Wiener Mozart Orchester)の場合は、ラフな格好の人のほうが多いくらいでした。
地図
4. 自然史博物館(Naturhistorisches Museum Wien)&美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)
ウィーンの自然史博物館と美術史博物館は、マリア=テレジア広場(Maria-Theresien-Platz)のマリア=テレジア像を挟んでほぼ同じ形で向かい合って建っています。どちらも巨大で、まじめに見て回るとそれぞれで1日ずつは必要になります。
美術史博物館には、美術の教科書で見るような有名な絵画が多数展示されています。特にブリューゲルの作品群が有名です。
絵画のほかにも古代エジプトや古代ローマの美術品などが多数展示されています。普段美術に興味がない人でも楽しめると思います。
自然史博物館には動植物に関する展示が多くあります。展示室自体は全部で40近くあります。化石から現代の生き物まで様々な生物の標本が展示されています。
鉱物標本も立派です。どれも日本では見ることができないものばかりです。
どちらの博物館も、展示自体に加えて、建物の装飾も立派です。写真は自然史博物館の中央ホール。天井には立派なフレスコ画があります。
自然史博物館
HP(英語): https://nhm-wien.ac.at/en
開館時間
木曜―月曜:9時―18時30分
火曜日:休館
水曜日:9時―21時
一部例外あり。詳細はこちら
料金:大人12€、19歳未満無料
美術史博物館
HP(日本語): https://www.khm.at/en/japanese/
開館時間
月曜日:休館(6-8月は開館)
火曜―日曜:10時―18時
木曜のみ10時―21時
料金:大人16€、19歳未満無料
地図
5. ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)
ウィーンの宮殿はホーフブルク宮殿やシェーンブルン宮殿が有名ですが、個人的にはベルヴェデーレ宮殿のほうが混雑しておらず見ごたえもあるのでおすすめです。上宮と下宮があります。写真は上宮です。写真左手側の建物にチケット売り場があります。
上宮の内部は美術館(オーストリア絵画館)になっており、19世紀から20世紀にかけてのオーストリア絵画が展示されています。特にグスタフ・クリムトの絵は有名です。
教科書でも出てくるナポレオンの絵もありました。
美術史博物館や自然史博物館と同様、建物自体も豪華な装飾が施されています。
上宮からの景色は最高です。庭園の先にウィーン中心地が望めます。今回省略しますが、下宮のほうも美術館になっています。
ベルヴェデーレ宮殿(上宮)
HP(英語): https://www.belvedere.at/en
開館時間
月曜―日曜:9時―18時
料金:大人16€、19歳未満無料
建物内部以外は無料
地図
まとめ
ウィーンの個人的におすすめする観光スポットを5つピックアップして紹介してみました。今回挙げた観光スポットは、ウィーン中心部から徒歩で行ける範囲にあります。あんまり時間が取れない場合でも移動時間を抑えて観光できますので、ぜひ行ってみてください。また、ウィーンには今回挙げた以外にも、ホーフブルグ宮殿やシェーンブルン宮殿、モーツァルトハウス、国立オペラ座、などと見どころはたくさんあります。街中を適当に歩いているだけでも見ごたえのある建物やおしゃれなお店に出会えるので、特に目的地を決めずにうろうろしているだけでも楽しめます。時間があるならこれらも含めて観光すると、よりウィーンを楽しめると思います。