2018年夏にオーストリアのザルツブルグを訪問しました。ザルツブルグまでは首都のウィーンから電車で2時間30分程度です。電車の本数が多いので、ウィーンから日帰りも可能です。このときの旅行では飛行機でウィーンに到着、鉄道でザルツブルグに移動、ザルツブルグからミュンヘンまでさらに鉄道で移動し、ミュンヘンから飛行機で帰国するという旅程でした。ザルツブルグには2泊3日の滞在で、そのうちの1日でザルツブルグの旧市街を観光しました。今回はザルツブルグでの1日で観光した場所を紹介します。
ザルツブルクの簡単な紹介
ザルツブルクはオーストリア中央部にある都市です。すぐ北西側がドイツとの国境となっており、オーストリアの首都であるウィーンよりもドイツのミュンヘンのほうが近いです。ウィーンからは電車で2時間30分ほど、ミュンヘンからも1時間30分ほどで来れるので、ウィーンやミュンヘンに滞在して日帰りで観光に来ることも十分可能です。大聖堂やホーエンザルツブルク城塞がある旧市街は世界遺産として登録されています。モーツァルトが生まれた町であり、音楽の都として知られています。8月には有名なザルツブルク音楽祭が開かれます。
ザルツブルク1日観光記
まずはミラベル庭園へ
ホテルはザルツブルグ中央駅の近くに取りました。観光スポットの多くはザルツブルグの旧市街にあります。ザルツブルク中央駅からは少し距離があります。トロリーバスでもよかったのですが、歩いてみることにしました。
ゆっくり歩いて30分程度でミラベル宮殿につきます。宮殿自体は現在市役所や図書館として使われていますが、一部(Marmorsaal)は見学可能です。ただ、今回訪問した際は何かプライベートな催し物(結婚式？)が行われていたため、見学できませんでした。また、土日は開いていないことも注意が必要です。ミラベル宮殿前の庭園は様々な花が植えられており、とてもきれいです。
ミラベル宮殿の前にあるペガサスの彫刻のある噴水は、映画「サウンドオブミュージック」に登場することで有名です。
ミラベル宮殿・庭園
HP(英語)：https://www.salzburg.info/en/sights/top10/mirabell-palace-gardens *ザルツブルク公式ガイドホームページの解説ページ
営業時間
宮殿(Marmorsaal)
月・水・金：8時～16時
火・木：13時～16時
庭園
朝6時ごろから日暮れごろまで
料金：無料
地図
川を超えて旧市街へ
ミラベル庭園を駅と反対方向に抜けると、モーツァルトの住居(Mozart-Wohnhaus)があります。モーツァルトは生涯で何度か住居を移動しており、旧市街にはモーツァルトの生まれた家がありますし、ウィーンにもモーツァルトの家がありました。中は博物館になっており、当時の楽器や資料の見学ができます。
モーツァルトの住居(Mozart-Wohnhaus)
HP(英語)：https://mozarteum.at/en/museums/mozarts-residence/
営業時間
7月、8月：8時30分～19時
それ以外：9時～17時30分
料金：大人12€他、ザルツブルクカード(後述)で無料
地図
モーツァルトの住居を通り過ぎて川沿いに出ると、橋から旧市街が見えてきます。ザルツブルクの旧市街は世界遺産に登録されています。奥に見える城が、ザルツブルク大司教が築いたホーエンザルツブルク城塞(Festung Hohensalzburg)です。
橋にはこんな感じで鍵がいっぱいかかっていました。カップルが付けていくようです。日本語が書かれたものもありました。
旧市街に入ってすぐの場所にモーツァルトの生まれた家があります。この黄色のアパートの4階でモーツァルトが生まれたそうです。こちらも内部を見学可能です。
モーツァルトの生家(Mozarts Geburtshaus)
HP(英語)：https://mozarteum.at/en/museums/mozarts-birthplace/
営業時間
7月、8月：8時30分～19時
それ以外：9時～17時30分
料金：12€他、ザルツブルクカード(後述)で無料
地図
ザルツブルク旧市街はどこもこんな感じのおしゃれな雰囲気の街並みです。
建物の下に小さな小道が通っていたりすることもあります。お店を見ながらあちこちうろうろすると結構楽しいです。
大聖堂とレジデンス
モーツァルトの生家から南東方向へ進みます。途中の広場では小さな店があったり楽器の演奏がされていたりと、にぎやかでした。
さらに進むと、噴水のある広い広場(Domplatz)と大聖堂(Dom)があります。この大聖堂、窓がとても大きいので、前の広場と合わせてまるで巨人のための建物のように見えてしまいます。
噴水と合わせて写真を撮るとこんな感じ。写真に写っている人たちと大聖堂や噴水の大きさを比較すると、人が小さく見えてしまいますよね？写真の写し方の問題じゃなくて本当に大きいです。
内部は無料で見学できます。ヨーロッパに来るとあちこちで教会や聖堂を見ますが、これほど大きなものはなかなか見ないように思います。実際見るとスケールの大きさに圧倒されます。
大聖堂(Dom)
HP(英語)：http://www.salzburger-dom.at/en/home/
営業時間
月～土：8時～19時
日、祝：13時～19時
3, 4, 10, 12月は18時まで
1, 2, 11月は17時まで
料金：無料
地図
大聖堂の横にはザルツブルクの大司教(教会の偉い人でザルツブルクの領主)が住んだ宮殿である「レジデンツ」があります。この建物もやたらと大きいです。内部は見学可能です。居室のほかにも玉座の間や騎士の間、当時の美術品の展示などがあります。レジデンツのほかにレジデンツギャラリー、ドーム博物館もギャラリー内でつながっています。そのため、見学コースから大聖堂の2階にも行けます。とても広いのでかなり時間がかかります。大体2時間くらいかかりました。
入口付近の階段だけ写真を撮っていました。やっぱりでかいです。
レジデンツ(Residenz)
HP(レジデンツ、英語)：https://www.salzburg-burgen.at/en/residenz/
HP(ドームクォーター、英語)：https://www.domquartier.at/en/
営業時間
10時～17時
7，8月は無休
そのほかは火曜日休業
料金(ドームクオーターチケット)：13€他、ザルツブルクカード(後述)で無料
＊ドームクオーターチケットは、レジデンツ、レジデンツギャラリー、ドーム博物館を含めたチケット。これらはレジデンツ内部でつながっています。
地図
ホーエンザルツブルグ城
大聖堂から山側に向かうと、ホーエンザルツブルク城塞に登るためのケーブルカーの乗り場があります。ケーブルカーのチケット売り場で城塞のチケットを購入します。なお、ケーブルカーを使わなくても城塞へ行くことはできます。
城塞からはザルツブルクの旧市街と新市街が一望できます。
城塞の内部はあちこちに大砲や当時の部屋の展示がされています。オーディオガイドを聞きながら回りました。日本語も対応しています。また、博物館もいくつかあります。
ホーエンザルツブルク城塞(Festung Hohensalzburg)
HP(英語)：https://www.salzburg-burgen.at/en/hohensalzburg-castle/
営業時間
5－9月 ：8時30分―20時
10－4月：9時―17時
料金：
ケーブルカー、ガイドツアー、博物館込み)16.30€他、ザルツブルクカード(後述)で無料
地図
祝祭劇場とメンヒスベルク
ホーエンザルツブルク城塞を出て、大聖堂の横の修道院や教会を眺めつつ東側に進むと、祝祭劇場があります。ここはザルツブルク音楽祭の会場になる場所です。
祝祭劇場を超えてさらに進むと、メンヒスベルクに登るためのエレベータがあります。メンヒスブルクはザルツブルク旧市街を囲むようにある丘で、ザルツブルクの旧市街が一望できます。メンヒスブルクの丘には近代美術館とレストランがありますので、興味があればそちらものぞいても良いと思います。
メンヒスブルクのエレベータ
HP(英語)：https://www.salzburg.info/en/travel-info/arrival-traffic/moenchsberg-lift*ザルツブルク公式ガイドホームページの解説ページ
営業時間
8時―21時
月曜は19時まで
7月、8月は毎日8時―23時
料金：
往復3.9€
片道2.6€
ザルツブルクカード(後述)で1往復無料
近代美術館
HP：https://www.museumdermoderne.at/en/
営業時間
10時―18時
水曜日は20時まで
月曜日休館(例外あり)
料金：8€
ザルツブルクカード(後述)で無料
地図
ザルツブルグカード
ザルツブルクを観光する際には、ザルツブルクカードを購入しておくととてもお得です。ザルツブルクカードを使うとザルツブルクの主な観光地のほとんどが無料で利用できます。24時間用だとホーエンザルツブルク城とレジデンツだけでほとんど元が取れてしまいます。加えて市内バスも利用可能です。観光案内書やホテルで買えます。私はホテルのフロントで購入しました。ホームページはこちら。
料金
5－10月
24時間用：29€
48時間用：38€
72時間用：44€
11－4月
24時間用：26€
48時間用：34€
72時間用：39€
まとめ
ザルツブルクを1日で観光したときの観光ルートをまとめてみました。ザルツブルクはウィーンやミュンヘンから電車で簡単にアクセスできますし、観光地が近場にそろっているので、短時間でいろいろ観光できます。ウィーンやミュンヘンの滞在期間中に1日だけ日帰りで観光することも可能です。特にクラシックが好きな人なら8月のザルツブルク音楽祭に合わせて来ると楽しめると思います(ただし、ホテル確保が大変かも)。以上、ザルツブルクの1日観光記でした。
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