2017年末、アメリカ合衆国テキサス州のヒューストンまで、ANAのNH176便を利用しました。今回の旅程はユナイテッド航空のホームページでANAのコードシェア便(UA7936便)として発券しました。コードシェア便の場合、座席指定やオンラインチェックインなどのサービスは運航会社基準になります。今回の搭乗便についてはユナイテッド航空のホームページでは座席指定等ができない代わりに、ANAホームページからできます。オンラインチェックインも問題なくできました。
成田からヒューストンまでのフライトは約12時間。ANAでは4番目の長さのフライトになります。座席はエコノミー最前列窓際のバルクヘッド席を指定しました。機内食は出発直後と到着前の2回、そしてよくわからないタイミングで菓子パンが出てきます。
コードシェア便
今回のフライトはユナイテッド航空のホームページからコードシェア便として購入しました。コードシェア便とは、一つの定期航空便に複数の航空会社の便名を付与して運航される便のことです。今回の場合だと、運航はANAで、NH176便として運航されていますが、それ以外にユナイテッド航空のUA7936便という便名が与えられており、一部の座席はユナイテッド航空が販売しています。今回のチケットには上部に「UA7936 MARKETING」という表示が入っており、ユナイテッド航空で購入したことを示しています。
コードシェア便のルールは航空会社によりますが、今回のようなANA運航のユナイテッド航空コードシェア便はANAで購入した場合と同じように座席指定やオンラインチェックインが可能です。購入時にANAのマイレージ番号を登録しておくと、ANA運航便の分だけANAのホームページに反映されます。マイレージ番号を登録しない場合は、予約番号を入れて検索すると出てくると思います。逆に、ユナイテッド航空のホームページではANA運航のUA7936便の座席指定はできません。
ANAの場合、国際線で4桁の便名で、時間の下にANAのロゴがない便はコードシェア便です。上の図でNH6450がコードシェア便(ユナイテッド航空運行)になります。これを覚えておくと、ANAで予約したのに空港に行ったら別の飛行機が来た、なんて事態を避けれます。
UA7936(NH176)便(成田→ヒューストン)搭乗記
搭乗便基本情報
- 運航会社: ANA(NH)
- 便名: UA7936(NH176)
- 出発: 成田(NRT) 10:50
- 到着: ヒューストン(IAH) 7:45
- 所要時間: 11時間55分
- 区間基本マイル: 6658マイル
- 機材: B777-300ER(ボーイング)
- 搭乗クラス: エコノミー
- 搭乗時期: 2017年末
窓際バルクヘッド席
今回の搭乗機はB777-300ER(ボーイング)です。ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスが設定されています。
ANAのB777-300ERには何種類か座席がありますが、今回は264席仕様です。エコノミーは3-4-3の座席配列になっています。座席の前後幅(シートピッチ)は34インチ(約86cm)です。
今回の座席は24K。NH215(羽田→パリ)でも紹介したエコノミーの最前列、バルクヘッド席です。バルクヘッド席は前方が座席でなく壁になっている座席で、前に座席がないので圧迫感が少ない、窓側席でも通路側へアクセスしやすい、前の人がリクライニングしてくる心配がない、といったメリットがあります。一方で、前に座席がないので、離着陸時に荷物を置けない、人気席なのでほぼ間違いなく隣に人が来る、フットレストがない、といったデメリットもあります。私自身は窓側に座っても通路側に出やすいこの席をなるべく取るようにしています。通常はロックされていて座席指定できませんが、オンラインチェックイン時に開放されている場合があります。
参考までにNH215便の搭乗記で紹介したB787-9型機(215席仕様)でのバルクヘッド席から前を取った写真がこちら。写っているカバンは同じもので、長さが大体40㎝です。写真のアングルが少し違っていますが、B777-300ER(264席仕様)もB787-9(215席仕様)もバルクヘッド席の前後間隔については同じようです。NH215の搭乗記はこちら。
worldwideharikov.hatenablog.com
中央席側はこんな感じ。通常、シートピッチは前の座席と後ろの座席の同じ位置(例えば、ひじ掛けの端からひじ掛けの端)で測りますので、座席が分厚いとシートピッチが広くても狭く感じます。バルクヘッド席は前に座席がないので、その分通常席よりも余裕があります。
隣の人が座った状況ではこのような感じ。足を延ばすには十分なスペースがあります。フッドレストがない点がつらいが仕方ないです。隣の人が足を延ばして寝ていても、壁伝いに通路側へ出られます。
テーブルはひじ掛けから、シートモニターは座席下側から出します。
機内食は2回+謎の菓子パン(軽食)
11時5分ごろ、朝の成田にしてはスムーズに離陸しました。エンジン付近から円柱型の雲が伸びています。成田-ヒューストン線はANAでは成田―メキシコシティ、成田―ワシントン、成田―ニューヨークに次ぐ4番目の長距離フライトになります。
離陸後1時間ほどで最初の機内食。牛すきやき丼(だったと思います)を選びました。2017年の機内食総選挙1位を獲得しています。
離陸からおよそ3時間が経過。東行きですので、早くも日が暮れだします。機内も消灯されます。
離陸から7時間後ごろ、ロサンゼルスあたりを通過する頃になぜか突然電気がつきます。ヒューストン時間では深夜2時頃です。外はまだ暗く、到着にも早い時間です。なぜか菓子パンが配られます。そしてまた消灯します。このパンの立ち位置は何なのでしょうか。一応軽食とのことですが、寝ていたい人のほうが多いのでは…?(写真は2016年に搭乗したときのもの。同じようなパンが出てきます)。
離陸から9時間、菓子パン配布から約2時間が経過。今度はちゃんとした機内食が出ます。イングリッシュマフィン&オムレツを選択しました。
外では日が昇ってきています。機内食を食べたら間もなく着陸です。日本時間では夜ですが、ヒューストンはこれから朝です。北米線はいつも時差ボケがきついです。
アメリカ大陸はやはり広いです。地平線が続いています。
まとめ(感想)
成田からヒューストンまで、ANAのNH176便を利用しました。フライトはユナイテッド航空で購入しましたが、ANAで購入した場合と大きく異なる点はありませんでした。座席はエコノミー最前列窓際のバルクヘッド席を指定しました。NH215と同様、窓際だけど通路側にアクセスしやすく、足元も広いという、とても良い座席です。バルクヘッド席は、機材によっては普通席よりも前後が狭い場合があり、荷物を前に置けないことから必ず避けるという人もいるようです。ただ、ANAの機材に関しては、バルクヘッド席で狭さを感じることは今のところありませんでした。ANAの成田―ヒューストン線ではよくわからないタイミングで菓子パンが配られます。日本時間の夕食の代わりにしては少ないし、アメリカ時間の朝食には早すぎます。到着が早朝なので、個人的には何も配らずに寝させてくれたほうが良いように思います。以上、NH176便のレビューでした。