2019年春、セントマーチン島へ旅行しました。セントマーチン島は南側がオランダ領、北側がフランス領になっており、国境が存在する世界で最も小さな島です。セントマーチン島のオランダ領側の空港である、プリンセスジュリアナ国際空港は、滑走路のすぐ横にビーチが存在することで有名です(詳しくはこちら)。
いつもはスターアライアンス系の航空会社を使うのですが、今回は都合の良い便がなかったためデルタ航空を利用しました。デルタ航空にはステータスマッチというシステムが存在しており、ANAやJALの上級会員資格を所持しているとデルタ航空の上級会員資格を短期間得ることができます。今回はこれを使ってデルタ航空の上級会員「ゴールドメダリオン」になっておきました。ゴールドメダリオンだと直前に空席があれば座席のアップグレードが可能です。今回は行きと同様、これを利用してビジネスクラス相当のデルタファーストにアップグレードしました。
デルタ航空の簡単な紹介
デルタ航空(DL)は、アメリカ合衆国アトランタに本社がある航空会社です。アトランタ(ATL)、ボストン(BOS)、デトロイト(DTW)、ロサンゼルス(LAX)、ミネアポリス(MSP)、ニューヨーク(LGA、JFK)、ソルトレイクシティ(SLC)、シアトル(SEA)をハブ空港として世界5大陸すべてに路線を展開しています。アメリカ以外にもアムステルダム(AMS)、パリ(CDG)、東京(NRT)もハブ空港としていますが、東京のハブ機能は仁川(ICN)に移動させ、成田空港からは2020年3月に撤退する予定です。日本には東京(羽田、成田[2020年3月撤退予定])、名古屋、関西に就航しています。航空連合「スカイチーム」の創設メンバーのうちの一社です。エールフランス-KLM、アリタリア-イタリア航空、ヴァージン オーストラリア航空、ヴァージン アトランティック航空と共同事業を行っています。マイレージサービスは「スカイマイル」で、有効期限がない点が特徴です。ホームページはこちら
DL300便(セントマーチン→ニューヨーク)ビジネスクラス搭乗記
搭乗便基本情報
- 運航会社: デルタ航空(DL)
- 便名: DL300
- 出発: セントマーチン(SXM) 14:15
- 到着: ニューヨーク(JFK) 18:49
- 所要時間: 4時間34分
- 区間基本マイル: 1681マイル
- 機材: B757-200(ボーイング)
- 搭乗クラス: ビジネス
- 搭乗時期: 2019年春
復旧途中のプリンセスジュリアナ国際空港
セントマーチン島の空の玄関口、プリンセスジュリアナ空港(SXM)は、2017年のハリケーンで壊滅的な被害を受け、現在復旧中です。ターミナルビルが使えるようになったのも2019年になってからです。奥では工事が続いています。
チェックインカウンターも簡易的なものが並んでいます。デルタ航空についてはプライオリティレーンが存在しています。最も、時間が早かったためふつうの列に並んでいる人も少なかったですが。
パスポートチェックと保安検査を抜けた先の待合室はこんな感じ。冷房がとても効いていて寒いです。飲食店(ピザ屋、バーなど)と、お土産屋が数店あります。品揃えはそれほど多くないので、フィリップスブルグで購入しておくほうがよさそうです。特にラム酒などの液体類はアメリカで乗り継ぐ場合は保安検査で引っかかりますので要注意です。アメリカ到着時、乗り継ぎ便の荷物を預けなおす時に預け荷物に入れる必要があります。
ラウンジはありませんでしたが、そもそもデルタファーストの搭乗だけではラウンジは利用不可です。ニューヨーク→セントマーチンの搭乗記参照。
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バルクヘッド席を指定
ボーディングブリッジは使えないのでタラップで機内へ入ります。機材は行きと同様ボーイングB757-200型。
エコノミークラスで予約していましたが、デルタ航空の上級会員資格「ゴールドメダリオン」のおかげで3日前にビジネスクラス(デルタファースト)へのアップグレードが決まっていました。ゴールドメダリオンはステータスマッチチャレンジを利用して獲得しました。ステータスマッチチャレンジの申請方法の解説はこちら
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今回はデルタファーストの最前列窓際、バルクヘッド席です。足元はこんな感じでちょっと狭め。ANAのエコノミークラスのバルクヘッド席のほうが広い印象です。ただ、座席の横幅が広い分エコノミークラスよりは快適でした。ANAのエコノミークラスでバルクヘッド席に乗った際の搭乗記はこちら。
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シートモニターは座席から引き出すのではなく、壁についているパターンです。イヤホンジャックが画面についているので、横の人がイヤホンを指していると通路に出づらいです。
ウェルカムドリンクでシャンパンをいただきました。ふつうのコップに入れられてきます。
ニューヨークへ
プッシュバック。滑走路へ向かいます。JOON(エールフランス系列の中距離LCC)のA340型機がいます。現状セントマーチン島に飛来する唯一の4発機なので、これの着陸をマホビーチで見たかったのですが、運航日が合わず残念でした。マホビーチに飛来する飛行機のまとめはこちら。
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マホビーチで見学する人々にジェットブラストを浴びせて離陸します。
プリンセスジュリアナ空港は滑走路延長線上にすぐ山があるので、マホビーチを背にして離陸すると、すぐに右旋回します。空から見ても海の美しさがわかります。また来たい。
離陸後1時間もしないくらいで機内食が出ます。ビーフシチューだったはず。写真には出ていませんが、パンももらえます。その後は映画を見つつ過ごします。
セントマーチンへ行くときのフライトと同様に、バミューダトライアングルを通過しましたが、特に揺れることも遭難することもありませんでした。
着陸直前、ニューヨーク郊外の街並みが見えてきます。規則正しく並ぶ街並みが、どこまでも続いている光景は、アメリカ独特の風景に思えます。
まとめ(感想)
デルタ航空DL300便でセントマーチン島からニューヨーク・JFK国際空港へ行きました。デルタ航空のステータスマッチによって、ゴールドメダリオン資格を事前に取得しており、デルタファーストへのアップグレードなどのサービスを受けることができました。デルタ航空のカリブ海路線は上級会員資格なしでエコノミー利用だと手荷物預けも有料ですので、ゴールドメダリオンのありがたみが良く分かるフライトでした。以上、DL300便のレビューでした。